デモトレで勝った気になってリアル口座で5万円消えた21歳大学生の話
東京都の大学3年生Rさん(仮名・21歳男性)がデモトレードで2か月138万円まで増やし、自信を持ってリアル口座に入れたバイト代5万円を初トレード10分で失った記録。デモとリアルの差を本人の言葉で。
「デモで10連勝した日があったんです。いま思うと、あれが一番の不運でした」
Rさん(仮名・21歳男性)は東京都内の私立大学3年生。カフェのバイトで月に6万円ほど稼ぐ。2024年の秋、バイト代から入れた5万円を、リアル口座の初トレードで10分で失った。
海の日のベッドの中
2024年の夏休み初日、海の日の昼。Rさんはベッドの中で「大学生 副業」と検索して、流れ着いたYouTubeで「大学生でもできるFX・3万円から始められる」という動画を見た。発信者は月50万円を稼ぐと自称する20代だった。
その日のうちに、国内大手FX会社のスマホアプリでデモ口座を作った。仮想資金100万円。お金はかからない。
デモで138万円
夏休みの2か月、Rさんはデモトレードにのめり込んだ。仮想の100万円は138万円まで増えた。一番調子のいい日は、1日で10連勝した。
「チャートが読める気がしてました。雇用統計とか指標の時間は値が飛ぶのも分かってきて、むしろそこが稼ぎ時だと思ってた。デモでは実際そうだったので」
後期が始まると、講義中もチャートを開くようになった。ノートの端にエントリーの根拠をメモして、答え合わせをする。10連勝した日の夜は、興奮して眠れなかったという。
「バイトの時給が900円ちょっとで、デモだと1回のトレードで数万円動くんですよ。仮想のお金なのに、バイトがばからしく感じ始めてました。いま思えば、その感覚になった時点で危なかった」
自分には才能があるかもしれない。そう思った Rさんは、大学の昼休み、図書館3階の自習スペースで本人確認書類をアップロードして、リアル口座を開設した。
10分で終わった初トレード
深夜の自室で、夏のバイト代の貯金から5万円を入金した。レバレッジ25倍でドル円のロング。エントリーした直後に、米雇用統計の発表が重なった。デモでは「稼ぎ時」だと思っていた、あの時間帯だった。
レートは急落。10分で強制ロスカット。エントリーから決済まで、コーヒーが冷める間もなかった。残高は、ほぼゼロ。
「デモのときは、負けても痛くないから冷静に切れてたんです。リアルは5万円が減ってく数字を見た瞬間に頭が真っ白になって、損切りボタンが押せなかった。同じ画面なのに、別のゲームでした」
5万円の行き先
| 投入総額 | 5万円(夏のバイト代の貯金から) |
|---|---|
| デモ実績 | 仮想100万円→138万円(2か月・最高は1日10連勝) |
| リアル初回 | レバレッジ25倍・米雇用統計直後の急落で10分で強制ロスカット |
| 実質損失 | 約5万円(バイト代の約1か月分) |
いま
リアル口座はそのまま使っていない。デモのアプリも消した。Rさんはいまも同じカフェでバイトを続けていて、時給は950円に上がった。
「5万円で済んだのは、5万円しか持ってなかったからです。もしあの時、就活が終わって貯金が50万あったら、たぶん50万入れてました。金額の問題じゃなくて、デモの自信ごと持ち込んだのが敗因だったと思います」
Rさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はRさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
- 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
- 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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