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夜勤明けにスマホで『ながらFX』、340万円を2024年8月日銀利上げで全損した30代看護師

愛知県名古屋市の総合病院で勤務する30代女性看護師Aさん(仮名)が、夜勤明けの仮眠中にスマホでFXを取引。USD/JPYのロングを大量保有していた最中、2024年8月5日の日銀利上げショックで急落、340万円を一日で失った。シングルマザーとして子供2人を育てるための貯蓄が消えた。

属性36歳女性・愛知県 損失額¥3,400,000-
約 6 分で読めます(2,891字)
目次
  1. シングルマザーの看護師
  2. YouTube広告との出会い
  3. 2023年9月の口座開設
  4. 2024年7月までの順調期
  5. 2024年8月5日
  6. 追加損失の経緯
  7. 両親への告白と職場の対応
  8. その後の生活
  9. 振り返り:3つの教訓
  10. 取材記録
  11. 管理人の感想
  12. 返金可能性
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Aさん(仮名・36歳女性・愛知県内の総合病院看護師)から届いた話。夜勤明けの仮眠中にスマホで取引していたFXのドル円ロングが、2024年8月5日の日銀利上げショックで強制決済され、340万円を失った経緯。

取材は2024年秋に開始。Aさんは「同じシングルマザーの看護師に伝えたい」という意図で取材を引き受けてくれた。地名と勤務先以外は実情で残してある。

シングルマザーの看護師

Aさんは2018年に離婚。夫の浮気が原因で、慰謝料・養育費の取り決めも含めて協議離婚した。子供2人(当時小学校1年生・3歳)を引き取り、シングルマザーとして名古屋市内の総合病院で勤務。3交代制で月の手取り約30万円。両親の協力を得ながら子育てしている。

「子供2人を育てて、自分の老後の備えもしないといけない、と考えると、給料だけでは足りないと感じた」

YouTube広告との出会い

2023年夏、夜勤明けに自宅で休んでいた時、スマホでYouTubeを見ていたら「看護師でも月10万円・隙間時間FX」という広告が流れた。広告の主は40代女性で、自称「元看護師・現FXトレーダー」。「夜勤の仮眠中、休憩中、5分あれば取引できます」と話していた。

広告から無料LINE登録に誘導され、Aさんも登録した。LINEでは毎日、為替分析と「今日のおすすめエントリー」が送られてきた。情報自体は無料、有料プログラム(59,800円)の案内も時々あったが、Aさんは購入せず無料情報だけで取引を始めた。

2023年9月の口座開設

2023年9月、Aさんは某国内大手FX業者の口座を開設。子供の教育費として貯めていた150万円を入金。レバレッジ15倍で、米ドル/円の買いポジション。

当時のドル円は147円台で、米国の利上げサイクル後半。FXのロング(買い)は順張り戦略として広く支持されていた。

「夜勤明けに2時間ほど寝て、起きたらスマホで含み益を確認する。それが日課になった」

2024年7月までの順調期

2023年9月から2024年7月まで、ドル円は150円〜161円のレンジで上昇。Aさんの口座は順調に膨らみ、評価益込みで一時520万円まで増えた。スワップポイントも日次2,000円程度入っていた。

2024年6月、Aさんは追加で100万円を入金。総入金額250万円。レバレッジを保ったまま、ポジションを拡大した。

「子供の進学費用が確保できる、と思った。両親にもお礼ができる、と思った」

2024年8月5日

8月5日(月)は、Aさんが夜勤明けの日だった。深夜2時から朝8時までの夜勤を終えて、朝9時頃に自宅に帰宅。シャワーを浴びて、軽く朝食を取って、10時頃にベッドに入った。子供は両親が学校に送り出してくれていた。

仮眠前にスマホでFX口座を確認した。ドル円は前週末から急落していて、含み損は150万円を超えていた。

「眠かったので『お昼に起きて確認しよう』と思って、そのまま寝てしまった」

午後14時頃、子供から学校の連絡で起きた。スマホを見ると、口座のアプリから複数の通知が届いていた。

「強制ロスカット執行:残高61,000円」

250万円が、61,000円になっていた。実質損失約244万円。

追加損失の経緯

Aさんはパニックになり、その場で同じ口座にさらに100万円を追加入金した。「ドル円はもっと下がるかもしれない、でも反発するかも、ナンピン買いで取り返す」という判断だった。

追加100万円で、再びドル円のロングを建てた。レバレッジ20倍。8月6日から8日にかけて、ドル円は142円〜146円で乱高下。Aさんは8月8日にも強制ロスカット。残高1,800円。

合計入金額350万円、最終残高1,800円、損失約348万円(細かい入金分も含めると約340万円が手元から失われた)。

両親への告白と職場の対応

Aさんは8月10日、両親にすべてを話した。両親は当初、信じられない様子だったが、Aさんが涙ながらに口座画面を見せて、ようやく事態を理解した。

父(70代年金生活)が「来月の生活費は出してあげるから、まずFX口座を解約しなさい」と言って、Aさんは即日解約した。

職場には事情を説明していないが、Aさんは8月以降、夜勤の頻度を増やしてもらった(手当が高い)。月の手取りは約36万円に増えたが、心身のバランスは崩れている。

その後の生活

子供の教育費の積立は、当面ストップ。両親が月3万円ずつ援助してくれているので、生活には何とか持ちこたえている。

「両親が元気なうちは助けてくれるけど、両親が亡くなった後はどうするか、考えたくない」

FXは二度とやらない、と決めている。LINEの「看護師FX」アカウントはブロック。YouTubeは投資関連の広告を全て「興味なし」にした。

振り返り:3つの教訓

Aさんから取材の最後にいただいた、同じ立場の看護師・シングルマザーに向けた3つの教訓。

1. 夜勤明けの判断は、すべて先延ばしにする
夜勤明けは判断力が3割落ちている。FXに限らず、お金の判断、家族の判断、すべて夜勤明けにしない。一日寝てから決める。

2. 『隙間時間』『ながら』は投資に向かない
看護師の隙間時間は、本来休息のための時間。それを取引に使うのは、二重に身を削る。投資はちゃんと時間を取って、画面と向き合える時にだけ行う。

3. ロスカットを取り返そうと『追加入金』しない
私は8月5日のロスカット直後に100万円を追加入金して、3日後にまたロスカットした。ロスカット直後は判断が完全に歪んでいる。最低でも一週間は冷却期間を置く。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Aさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はAさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。

A
REFLECTION

心理と反省ポイント

  • ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
  • 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
  • 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
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