FX初挑戦・お小遣い40万円を3日でロスカットした22歳新卒の話
鳥取市の新卒1年目Tさん(仮名・22歳男性)が、TikTokの「新卒FX」動画をきっかけに初ボーナス40万円を全額投入。レバレッジ25倍で3日後に強制ロスカットされるまでの記録。
「ボーナスの明細をもらった週と、口座がゼロになった週が、同じ週でした」
Tさん(仮名・22歳男性)は鳥取市で働く新卒1年目の営業職。2024年の夏、初めてのボーナス40万円を、FXで3日で失った。
TikTokの「新卒FX」
2024年の初め、TikTokで「新卒FXで月10万・3か月で達成」という動画が流れてきた。発信者は自分と歳の近い20代。脱サラ、自由、月収のスクショ。
「会社の先輩を見てて、10年後の自分の給料がだいたい分かっちゃったんですよ。それが嫌だったというより、別のルートがあるなら早く乗りたかった」
初ボーナス、全額
6月、夏のボーナスが出た。額面40万円。Tさんはその全額をFX口座に入れた。ドル円の買い、レバレッジ25倍。当時のレートは157円前後で、TikTokでは「161円まで上がる」という予想が流れていた。
「全額入れたのは、早く増やしたかったから。半分だけとか、そういう発想はなかったです。勝つ前提だったので」
3日で終わった
7月の初週、米雇用統計が市場予想を下回り、ドル円は2日間で155円から152円へ落ちた。レバレッジ25倍の口座が耐えられる値幅ではなかった。
1日目は数千円のプラスで、昼休みに同期へ「始めた」と報告するくらいの余裕があった。2日目の朝、雇用統計の数字が出て、通勤電車の中で含み損が10万を超えた。
「仕事中も、商談の合間にトイレでスマホを見てました。戻れ、戻れって。営業先で何を話したか、あの2日間の記憶はほとんどないです」
3日目、強制ロスカット。残高約1万円。損失、約39万円。
「仕事中にスマホを見たら、もう終わってました。通知も来てたはずなのに、商談中で気づかなかった。ロスカットって、自分で何かを決める前に終わるんですね。それが一番あっけなかった」
実家の夕食
Tさんは実家暮らしで、ボーナスの使い道はすぐ家族の知るところになった。両親の反応は、想像していたものと違った。
「親父は『来年はちゃんと貯金しなさい』って言っただけでした。怒鳴られた方が楽だったかもしれない。あの静かさで、やっと自分が何をしたか分かった気がします」
40万円は、社会人になって初めて自分の働きについた値段でもあった。配属からの3か月、慣れない営業で取った数字へのボーナス。それが、給与明細の発行から10日と残らなかった。
40万円の行き先
| 投入総額 | 40万円(2024年夏のボーナス全額) |
|---|---|
| 取引内容 | ドル円ロング・レバレッジ約25倍(157円前後でエントリー) |
| 結末 | 米雇用統計後の急落で3日目に強制ロスカット・残高約1万円 |
| 実質損失 | 約39万円 |
いま
FXはやめて、毎月の給料からつみたてNISAに切り替えた。月1万円。増えるペースは比べものにならないほど遅いが、口座を見る回数は月に1回で済むようになった。
「3か月で月10万、みたいな話はもう開かないです。39万円は痛かったけど、22歳のうちに『うまい話の値段』を知れたんだと思うことにしてます」
Tさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はTさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
- 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
- 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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