群馬の30代会社員、YouTube広告のFXで350万円失った話
群馬県前橋市の印刷会社営業Yさん(仮名・36歳男性)がYouTube広告から始めたFX。1年半で2倍になった口座が2024年8月5日の急落で消え、翌日には消費者金融の70万円も失った2日間の記録。
「ロスカットされた口座に、消費者金融の70万円を入れました。次の日、それも消えました」
Yさん(仮名・36歳男性)は群馬県前橋市の印刷会社で営業をしている。妻と幼稚園児の子の3人暮らし。2024年8月、2日間で350万円を失った。
YouTube広告と、半年の様子見
最初のきっかけは2022年、YouTubeの「副業で月10万円のFX」という広告だった。無料のLINEに登録すると、毎日のように相場解説と利益報告が流れてくる。
「半年くらいは見てるだけでした。毎日見てると、なんていうか、FXが日常になるんですよ。怖いものじゃなくて、やってないのがもったいないものに変わっていく」
LINEには利益報告のスクリーンショットが続いた。月10万、月22万。同じ会社員だという人の「ボーナスより増えました」という一言が、妙に残ったという。
2023年3月、口座を開設して200万円を入金した。ドル円の買い、レバレッジ8倍。結婚してから貯めてきた、家のための貯金の一部だった。
順調だった1年半
ドル円は130円台から161円まで上がり続け、2024年7月の評価額は380万円。ほぼ2倍になっていた。
「家のローンの繰り上げ返済に使おうって、妻と話してたんです。その時点で降りてれば、本当にそうなってた」
8月5日、「押し目」だと思った
8月5日の朝、ドル円が急落した。Yさんはチャートを見て、これは押し目だと判断する。家族の貯金から100万円を追加で入金した。
「2年間、下がったら買うで勝ってきたので。いつもより大きく下がってる分、いつもより大きいチャンスに見えました」
午前11時、強制ロスカット。残高は約20万円になった。
翌日の70万円
その日の夜、Yさんは消費者金融のアプリで70万円を借りた。妻には言っていない。取り返せば、なかったことになる。頭の中はそれだけだったという。
翌日、再びロスカット。2日間の損失は約350万円になった。
「2回目が消えた時は、不思議と冷静でした。ああ、終わった、って。怖かったのはそこからです。妻になんて言うか、ずっとそれを考えてました」
ダイニングテーブルでの告白
妻に話したのは、2度目のロスカットから数日後の夜だった。子どもが寝たあとのダイニングテーブルで、通帳と消費者金融のアプリ画面を並べて見せた。
「妻は最初、何の話か分からなかったみたいです。繰り上げ返済の相談だと思ってたって。言葉が出るまでに時間がかかって、最初に出たのが『子どものために怒らないでおく』でした。あれが一番きつかった」
350万円の行き先
| 投入総額 | 370万円(2023年の200万+家族貯金100万+消費者金融70万) |
|---|---|
| ピーク評価額 | 約380万円(2024年7月・ドル円161円) |
| 結末 | 2024年8月5日・6日に連続ロスカット |
| 実質損失 | 約350万円(消費者金融70万円は年18%で返済中) |
いま
告白の翌週から、夫婦で家計を全面的に組み直した。Yさんは本業の前、早朝のコンビニでバイトをして消費者金融の返済に充てている。
「金利18%の借金を背負って分かったんですけど、これ、投資で勝つよりよっぽど確実に増えるんですよ。向こう側にいる間は、それが見えなかった」
Yさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はYさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
- 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
- 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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