岐阜の30代地方公務員、副業禁止規定を確認した上で始めたFXで410万円失った話
岐阜県岐阜市で勤務する30代男性地方公務員Sさん(仮名)が、副業禁止規定を上司に確認した上でFXを開始。2024年8月の日銀利上げショックで410万円を失い、職場の人事課にも経緯を報告する事態に発展した。
Sさん(仮名・38歳男性・岐阜県内の市役所職員)から届いた話。副業禁止規定を上司に確認した上で開始したFXで、2024年8月に410万円を失い、職場の人事課に経緯報告するに至った経緯。
取材は2024年秋に開始。Sさんは『公務員のFX運用に関する誤解を整理したい』という意図で取材を受けてくれた。
地方公務員の副業規定と運用
地方公務員法第38条で副業は禁止だが、株式・FX・投資信託等の『資産運用』は『業として』行うのでなければ副業に該当しない。Sさんは2022年初に上司・人事課に確認した上で、家計の余剰資金200万円でFXを開始した。
「ルールを守って始めたつもりだった。むしろルールに従って手続きを踏んだことで、安心感が増していた」
2022年から2024年7月までの運用
2022年〜2024年7月、ドル円は130円〜161円へ大幅上昇。Sさんの口座は順調に伸びて、評価額430万円まで増えた。レバレッジは8倍程度。
2024年6月、夏のボーナスから100万円を追加入金。総入金額300万円。
2024年8月5日
8月5日(月)、Sさんは市役所で勤務中。スマホを確認できる時間は限られていた。昼休みに口座を見た時、含み損は150万円超え。
「業務中なので追加入金もできず、ロスカット設定の変更もできなかった。午後の業務中に、頭ではずっと相場のことを考えていた」
15時頃、職場のトイレで再度確認。強制ロスカット執行済み。残高約20万円。実質損失約280万円。
動揺したSさんは、終業後に追加150万円を入金して、再度ロング。8月7日に再ロスカット。最終的な損失は約410万円。
職場への報告
8月8日、Sさんは上司に「FX運用で大損したこと」を報告した。理由は、職場での集中力低下が業務に影響する可能性、家計悪化により生活変化が生じる可能性、を事前に共有しておくため。
上司は「個人の財産形成は自由だが、業務への影響が出るなら早めに相談を」と返答。後日、人事課にも簡単な経緯報告を行った(評価への直接影響はなし)。
その後
FX口座は2024年8月中に解約。残額20万円は家計に戻した。職場では引き続き勤務継続中。
「ルールを守れば安全、と思っていた。法的なルールは守ったが、市場のリスクは別問題だった」
振り返り:3つの教訓
1. 副業規定をクリアしても、市場リスクはクリアできない
法的に運用OKでも、市場のボラティリティリスクは別問題。法令遵守と運用安全性は無関係。
2. 公務員は職場の集中力低下リスクを意識する
大損は職場での判断力に影響する。窓口対応・行政判断にミスが出れば、市民への影響につながる。事前共有が責任ある対応。
3. 業務時間中に取引の判断はしない
業務中はスマホを見るタイミングが限定的で、相場が動く時に何もできない。業務時間中はポジションを持たない、というルールが必要。
Sさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はSさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
- 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
- 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
もう一度選び直すなら
失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。
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