教員の同僚が始めたFXに乗って、夏休み中に380万円失った40代女性教師
広島県の公立小学校で勤務する40代女性教員Eさん(仮名)が、職場の同僚教員の紹介でFXを開始。2024年8月の日銀利上げショックで、夏休み中に380万円を失った。教員の副業規定との兼ね合いも問題化した。
Eさん(仮名・44歳女性・広島県の公立小学校教員)から届いた話。職場の同僚教員から紹介されたFXで、2024年夏休み中に380万円を失った経緯。
教員の副業規定との兼ね合いもあり、Eさんは取材を躊躇していたが、最終的に「同じ立場の教員に伝えたい」と決断してくれた。地名・学校名以外は実情を残してある。
同僚からの紹介
Eさんは2023年の夏、職員室で同僚教員(同年代男性・FX歴3年)と雑談中、「FXで月3万円のお小遣い稼ぎ」という話を聞いた。同僚は「教員は副業禁止だけど、FXは投資だから副業にはあたらない」「短時間でできる」と話していた。
「教員の副業禁止規定は知っていたので、最初は『FXは副業ではない』という確認だけ気になった。同僚が3年問題なくやっている、というのが安心材料になった」
Eさんは2023年9月、某国内FX業者の口座を開設。手元の貯金から200万円を入金。米ドル/円のレバレッジ8倍程度で運用開始。
教員の副業規定について
地方公務員法第38条で、教員を含む地方公務員は副業禁止。ただし、株式・FX等の『資産運用』は副業に該当しないと解釈されている(人事院・文科省の通達でも確認)。
ただし運用が『業として』行われている場合(大規模・継続的・収益目的が明確)は、副業に該当する可能性が議論されている。線引きは曖昧。
2023年9月から2024年7月までの運用
2023年9月から2024年7月まで、ドル円は150円〜161円のレンジで上昇。Eさんの口座は順調に伸びて、評価額300万円まで増えた。
2024年7月、Eさんは追加で100万円を入金。総入金額300万円。レバレッジを保ったまま、ポジションを拡大した。
「夏休み前で、子供の中学受験塾代の積立にしたいと思って、増額した」
2024年8月5日
8月5日(月)はEさんの夏休み中。朝、子供と一緒に朝食を取りながらスマホでFX口座を確認。ドル円が前週末から急落していて、含み損は120万円超え。
9時から日経が暴落、ドル円も同時に急落。Eさんは追加で50万円を入金してナンピン買い。総入金額350万円。
11時頃、強制ロスカット執行。残高約32万円。実質損失約318万円。
追加で口座に20万円入金して、残額が動き出すまで様子見、と決めたが、午後の値動きでさらに小ロスカット。最終的な損失は約380万円。
夫への告白と職場への懸念
その日の夜、Eさんは夫にすべてを話した。夫の反応は意外と冷静で「お金は痛いが、まず職場にバレないことを優先しよう」だった。
地方公務員の財産形成は、原則自由とされているが、教員の場合『児童・保護者の信頼』も意識される立場。「FXで380万損した先生」というラベルは、職場での立ち位置に影響する可能性があった。
幸い、職場には情報が伝わらないまま、夏休み明けの2学期を迎えた。同僚教員(紹介者)にも、結果は伝えていない。
その後
FX口座は2024年8月中に解約。残額は子供の塾代の一部として使用。教員としての勤務は継続中。
「380万円は、私と夫の生活防衛費としても、子供の教育費としても、痛い金額だった。教員の給与は安定しているからこそ、急に失う体験は重い」
振り返り:3つの教訓
1. 同僚からの紹介は、独立した第三者の意見と組み合わせる
同じ職場の同僚は、リスク認識が似ている。職場の外(家族・独立系FP)の意見を必ず聞いてから、判断する。
2. 教員・公務員は『副業規定』だけでなく『社会的立場』も考える
FXは法的に副業ではないが、大損が公になれば職場の信頼に影響する。安定収入の職業ほど、運用は控えめにする方が長期的に得。
3. 学期外の長期休暇中は、判断力が緩む
夏休み・冬休み中は、職場のリズムが崩れて、お金の判断も緩みやすい。長期休暇中は『新しい運用は始めない』『既存の運用も大型化しない』をルールにする。
Eさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はEさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- ロスカットは保険であって敵じゃない。動かす方向を間違えると一晩で口座が空になる。
- 指標発表の前後は流動性が抜けて、設定したロスカット幅を素通りすることがある。
- 深夜の30分だけのトレードは、判断疲れが乗ったまま画面に向かう時間でもある。
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