Luna崩壊で埼玉の40代主婦、ママ友経由で430万円失った話
埼玉県の専業主婦Aさん(仮名・43歳女性)がママ友LINE経由で「年利20%確定」のLuna関連預け入れに430万円を投入。2022年5月のLuna崩壊で1週間のうちに99.99%を失った記録。
「99.99%の下落って、計算すると430万円が2万円になるんです。何かの間違いだと思って、電卓を3回叩き直しました」
Aさん(仮名・43歳女性)は埼玉県の専業主婦。夫と、小中学生の子2人の4人暮らし。2022年5月、暗号資産のLuna(ルナ)と、その関連の預け入れに入れていた430万円が、1週間で2万円になった。
ママ友のLINEグループ
始まりは2021年の末、子どもの学校つながりのママ友からの誘いだった。「Lunaは年利20%確定」。LINEのグループには同じ商品を買ったママ友が複数いて、毎月の利息のスクリーンショットが流れていた。
「投資っていうより、利率のいい定期預金の感覚でした。実際に周りのママたちが毎月もらってるのを見てるわけだから、怪しいという発想にならなくて」
「年利20%確定」の仕組み
勧められたのは、Lunaと連動するステーブルコインを「Anchor Protocol」という仕組みに預けると年利約20%がつく、というものだった。ステーブルコインは1ドルに固定されている、だから値動きの心配はない、というのが売り文句だった。
2022年の初め、Aさんは家計の貯蓄から400万円を投じた。4月には30万円を追加。総額430万円。夫には話していなかった。
2022年5月8日からの1週間
5月8日、1ドルに固定されているはずのステーブルコインが、1ドルを割った。最初は0.98ドル。グループのLINEは「一時的」「すぐ戻る」という書き込みで埋まった。
戻らなかった。連動するLunaは売りが売りを呼び、5月12日までのほぼ1週間で、Aさんの資産は99.99%下落した。残ったのは、約2万円。
「途中で逃げるタイミングは、たぶんあったんです。でもLINEを見ると『ここで売るのが一番損』って流れてて。最後の方は、もうみんな無言でした。あの静かになっていく感じは忘れられません」
夫への告白
隠しきれる金額ではなかった。Aさんはその週末、夫に全部を話した。
「最初は、声も出ないくらい怒られました。当然です。最終的には、家計を全部見える化すること、二人で毎月確認すること。それを条件に、やり直すことになりました」
430万円の行き先
| 投入総額 | 430万円(2022年初の400万+4月の追加30万・家計の貯蓄から) |
|---|---|
| 手法 | Luna関連のステーブルコインをAnchor Protocolに預け入れ(年利約20%の触れ込み) |
| 結末 | 2022年5月8日〜12日のLuna崩壊で99.99%下落 |
| 回収額 | 約2万円(実質損失 約428万円) |
いま
ママ友のグループとは、自然と距離ができた。同じように損をした人も、直前に売り抜けていた人もいて、その後の集まりは長く続かなかったという。
「『確定』って言葉に弱かったんだと思います。年利20%が確定するなら、銀行がやらないわけないんですよね。いまは、家計簿アプリの数字だけ見てます。増えないけど、減りもしないので」
Aさんの体験から、整理できること
編集者注:以下はAさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。
心理と反省ポイント
- 上昇局面の「次の半値」は来る。逃げる速度は買う速度より遅い、と知っておく。
- 出金完了するまでは「利益」ではない。取引所のホット枯渇・規制で凍結することがある。
- 「お前にだけ教える」「上場前」「LINEグループで限定公開」は、ほぼ全部詐欺の入口。
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