投資詐欺

Instagramで知り合った投資コーチに6か月間で90万円送った46歳パート女性の話

兵庫県の46歳パート女性Fさんが、Instagramで投資コーチを名乗る男性アカウントとDM交換、半年間の関係構築期間中に教材代・コミュニティ参加費・特別セッション費として合計90万円を送金した経緯。教材は汎用情報の組み合わせで、相手のアカウントは6か月後に消滅した。

属性46歳女性・兵庫県 損失額¥900,000-
約 8 分で読めます(3,796字)
目次
  1. Instagramの投資系アカウントとの出会い
  2. DMでの会話開始
  3. 無料セッションの提案
  4. 15万円の教材代
  5. 関係の進展と追加課金
  6. 送金経路と名目
  7. 3月以降の関係の変化
  8. 夫への報告
  9. 消費生活センターへの相談
  10. 夫との家計再構築
  11. 振り返り
  12. 取材記録
  13. 管理人の感想
  14. 返金可能性
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Fさん(仮名・46歳女性・兵庫県在住・スーパーのレジパート)から届いた話。Instagramで投資コーチを名乗る男性アカウントとDMを交換、半年間の関係構築期間中に教材代・コミュニティ参加費・特別セッション費として合計90万円を送金した経緯。教材は汎用情報の組み合わせで、相手のアカウントは6か月後に消滅した。Instagram経由のロマンス商法特有の『送金名目の偽装』の記録。

Instagramの投資系アカウントとの出会い

2024年7月、Fさんは『主婦の家計管理』や『パート主婦の節約』といったキーワードでInstagramを見ていた。
そのなかで見つけたのが、投資コーチを名乗る男性のアカウント。フォロワー約8,000名、毎日数件の投稿、内容は『主婦でもできる小額投資』『家計改善』『副収入の作り方』など、Fさんの興味と合うテーマだった。
『プロフィール写真は40代男性、爽やかな笑顔で、清潔感のある服装。投稿は健全で押し付けがなく、コメント欄での主婦への返信も丁寧でした』

DMでの会話開始

2024年8月、Fさんは投稿の内容に質問するコメントを残した。
相手から個別DMで丁寧な返信があり、その流れで日常的なDM交換が始まった。
『最初の1か月は投資の話題が中心、家計の悩み相談に乗ってくれる形でした。私の状況(パート月収約11万円、夫の理解はあるが家計の主導権は夫)も丁寧に聞いてくれて、共感してくれました』
会話のなかで、相手は『元金融機関の運用担当』『独立してコーチング業を運営している』『家計改善のサポートが本業』と自己紹介した。

無料セッションの提案

DM交換から2か月後(2024年10月)、相手から『1時間の無料セッション』の提案があった。
『Zoomでの個別セッションでした。投資の話だけでなく、私の人生の悩みや、夫との関係についても聞いてくれました。相手は親身に話を聞いてくれて、最後に『Fさんの状況なら、月3万円から始められる家計改善プログラムが合う』と提案がありました』

15万円の教材代

2024年11月、Fさんは相手から『家計改善プログラム』を契約。料金は15万円。
『内容は『投資の基礎動画教材30時間』『個別LINEサポート3か月』『月2回の個別Zoomセッション』』
支払いは夫に内緒で、家計の節約から捻出した。
『教材内容は、Webで検索できる範囲の情報が中心でした。投資の基礎、家計簿の付け方、保険の見直し、副業の選択肢など。独自性のある内容は少なかったですが、個別LINEサポートで質問できる安心感がありました』

関係の進展と追加課金

2024年12月、相手とのDM・Zoomセッションは継続。話題は投資の話から、日常の悩み相談、人生相談へと広がっていった。
『相手から『コーチングは投資だけでなく人生全体のサポート』と言われて、人生相談セッションが追加で提案されました』
2025年1月、『人生再設計コミュニティ』への参加費として25万円。
2025年2月、『特別個別セッション(10回パッケージ)』として30万円。
2025年3月、『投資仲間限定の海外勉強会オンライン参加権』として20万円。
累計支払額:合計90万円(教材15万円+コミュニティ25万円+特別セッション30万円+勉強会20万円)。

送金経路と名目

送金は『教材代』『コミュニティ参加費』『セッション費』『勉強会参加権』など、正当な名目で行われた。
『送金経路は銀行振込(日本の銀行口座宛て)でした。相手から『コーチング業の収益を計上するための個別口座』との説明がありました』
送金後は毎回、相手から『お振込ありがとうございます。コーチングの質を高めることに使わせていただきます』という丁寧な返信があった。

3月以降の関係の変化

2025年3月の最後の送金後、相手とのDMの頻度が減り始めた。
『1日10回以上のDMが、週3〜4回程度に減りました。理由を尋ねると『コーチング業の繁忙期で、新規受講生のサポートに時間を取られている』との説明でした。私はそれを受け入れていました』
2025年4月、相手のInstagramアカウントが突然『アカウントが見つかりません』表示に。
『DMも届かない状態になりました。Webサイトも閉鎖、LINEもブロック状態に』

夫への報告

2025年4月末、Fさんは夫に全てを打ち明けた。
『夫から『なんで一人で決めたの』と言われました。家計の節約から月15万円を捻出していたことも、夫は知りませんでした。家計の透明性を取り戻すために、共有スプレッドシートでの管理に移行しました』

消費生活センターへの相談

2025年5月、Fさんは消費生活センター(188)に相談した。
『相談員から『これはロマンス商法の派生型』との指摘がありました。Instagram経由で関係を構築し、コーチング名目で複数回に分けて課金、最終的に消失、という流れが典型的だ、と』
送金名目が『教材代』『コミュニティ参加費』『セッション費』だったため、純粋なロマンス商法というより、コーチング契約と恋愛感情の組み合わせとして扱われた。
『相談員からは『契約書がない口座振込の場合、返金交渉は極めて困難』との説明でした。私は契約書を一度も受け取っていませんでした』

夫との家計再構築

2025年6月、Fさんと夫は家計の透明化を進めた。
『毎月の収支、貯金の状況、緊急時の生活防衛資金、副業の検討状況、すべてを共有スプレッドシートで管理しています。私のパートの月収11万円のうち、3万円は家計、8万円は私個人の貯金に切り替えました。これは夫と相談して決めたルールです』
パートも継続中、Instagram自体の利用は停止した。

振り返り

2025年7月、Fさんは6か月の経緯を振り返った。
『相手は私の状況を丁寧に聞いてくれて、共感してくれて、人生相談にも乗ってくれて、その対価として教材やセッションや勉強会を提供してくれていた、という感覚でした。それが終わってから振り返ると、すべてが演技だった可能性が高いと気付きました』
累計90万円は失われた。コーチングの『教材』『セッション』『勉強会参加権』は、相手のアカウント消失後、アクセスできなくなった。

Instagramのコーチング型ロマンス商法は、送金名目が正当に見える設計を持つ。教材代・コミュニティ参加費・セッション費という形で、金銭の流れが『コーチング契約』として偽装される。契約書の有無を必ず確認することが、最低限の予防線になる。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Fさんさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はFさんさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。

A
REFLECTION

心理と反省ポイント

  • 「お前にだけ」「内部情報」「上場前」「税金が必要」は、典型的な詐欺フレーズ。
  • 送金先が個人口座 or 海外口座なら、ほぼ確実に詐欺。即時被害届の準備に動く。
  • 出金時に追加費用や保証金を要求されたら、その時点で「払うほど深みにハマる」フェーズ。
B
PRACTICAL CHOICE

もう一度選び直すなら

失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。

C
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