投資詐欺

暗号資産MLMで友人を3人巻き込んだ30代男性が失った350万円と人間関係

横浜市の30代男性会社員Iさん(仮名)が、職場同僚紹介の暗号資産MLMに350万円を投じ、友人3人を巻き込んだ結果、人間関係も全て失った経緯。

属性35歳男性・神奈川県 損失額¥3,500,000-
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目次
  1. 職場同僚から、LINEオプチャの招待リンク
  2. 『暗号資産で月利10%、運営はプロのトレーダー』
  3. 最初の50万円、本当に増えた
  4. 友人3人を、紹介してしまった
  5. 2024年9月、運営LINEからの連絡が、急に減った
  6. 10月、運営のLINEアカウントが、削除された
  7. 友人3人からの返信、それぞれの形
  8. 『お金より、関係を失ったことが、いちばん』
  9. 警察相談・消費生活センター、そして集団被害者連絡会
  10. 取材の最後に、Iさんが伝えたかったこと
  11. 振り返り:3つの教訓
  12. 取材記録
  13. 管理人の感想
  14. 返金可能性
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Iさん(仮名・35歳男性・神奈川県・IT会社勤務)から届いた話。

暗号資産MLM『暗号資産投資家コミュニティ』に350万円。友人を3人、巻き込んだ。会社は実名伏字、すでに連絡が取れない状態。

「友人3人と縁が切れたことが、いちばん痛いです」。取材の最初に、Iさんはそう前置きをした。

職場同僚から、LINEオプチャの招待リンク

2024年の春。Iさんは、職場の同僚から1通のLINEを受け取った。「面白いコミュニティがあるから、入ってみない?」

送られてきたのは、LINEオープンチャットの招待リンク。タイトルは『暗号資産投資家コミュニティ』、参加者は数百人規模。

「同僚は、職場でも信頼している先輩でした。あの人が紹介する話なら、まあ、聞いてみても損はない、と」

『暗号資産で月利10%、運営はプロのトレーダー』

オプチャ内の説明は、こうだった。
運営側のプロトレーダーチームが、参加者の代理で暗号資産を運用する。月利は約10%、参加者は元本を預けるだけで、毎月の利益が分配される。

「月利10%という数字、最初は信じられなかった。でも、コミュニティ内で『先月の配当受け取りました』というスクショが、毎日のように流れていたんです」

最初の50万円、本当に増えた

Iさんは、まず50万円から始めた。家計のへそくりの一部、妻には事後報告。

1か月後、コミュニティ運営から、Iさんの口座に約5.5万円の振込。月利約11%、説明通りだった。

「『本当に動いている』と確信しました。それで、追加投資を決めたんです」

2か月後に100万円、3か月後にさらに200万円。合計350万円。投資信託の解約金、ボーナス、家計の積立。Iさんが現役で貯めてきた、貯金のほぼ全額だった。

友人3人を、紹介してしまった

運営側からは、紹介プログラムも案内されていた。
「あなたが紹介した友人が入金すると、紹介手数料として10%が、あなたに支払われます」

Iさんは、大学時代からの友人3人にLINE。1人は同じ業界のIT、1人は中学からの幼馴染、1人は趣味のサーフィン仲間。

「自分が儲かっていたから、悪い話を勧めている感覚は、まったくなかったんです。むしろ、彼らにも『いい話を共有している』気持ちだった」

友人3人とも、それぞれ50万〜100万円を入金。Iさんには、紹介手数料として総額25万円が振り込まれた。

2024年9月、運営LINEからの連絡が、急に減った

2024年の9月。コミュニティ内の運営からの投稿頻度が、急激に減った。

毎月入金されていた配当が、止まった。出金申請を出しても、「現在処理が立て込んでいます」のテンプレ返信。

「最初は、運営の事務処理が遅れているだけだと思っていた。でも、コミュニティ内の参加者からの『配当こない』『出金できない』という書き込みが、日に日に増えていって。」

10月、運営のLINEアカウントが、削除された

2024年10月、運営の公式LINEアカウントが、突然削除された。コミュニティのオープンチャットも、運営権限が消失。

「アカウントが消えた日、何度もリロードしました。何かの間違いだと、信じたかった」

Iさんは、紹介した友人3人にLINE。「ごめん、運営が消えた」。短文を送るのに、30分かかった。

友人3人からの返信、それぞれの形

幼馴染からは、すぐに返信があった。「お前のせいじゃない、自分の判断だ、気にするな」。ただ、それ以降、月1回のペースで続いていた連絡は、ぴたりと止まった。

IT業界の友人からは、24時間返信なし。翌日、「もう連絡しないでほしい」。短い1通だけ。

サーフィン仲間からは、最初は「了解、自分で対応する」とだけ。3週間後、共通の知人から「Iがあいつにキレてた」と教えられた。

『お金より、関係を失ったことが、いちばん』

Iさんが取材中、繰り返し口にしたのは、こんな言葉だった。

「350万円の損失は、まだ取り戻せる。仕事を続けて、節約して、5年10年あれば貯められる。でも、10年以上付き合ってきた友人3人との関係は。たぶん、もう戻らない」

妻には、350万円の損失を告白。妻の反応は、お金よりも『友人を巻き込んだ』点に対するものが大きかったという。

警察相談・消費生活センター、そして集団被害者連絡会

Iさんは、神奈川県警の生活経済課に被害届。同時に、消費生活センターと、被害者連絡会(SNSで形成されたグループ)にも参加した。

「警察も消費者センターも、運営者の特定が困難な状況、と最初から説明された。回収可能性はほぼゼロ、刑事告訴で動くにも時間がかかる、と」

連絡会の参加者は、現在約200名。月1回のオンライン会合で、情報共有が続いている。

取材の最後に、Iさんが伝えたかったこと

「紹介手数料が出る仕組みの投資・運用は、ほぼ全てがネズミ講・ポンジ・スキームの構造を持っています。私も、運営から紹介を勧められた時点で、本当は気付くべきでした」

そして、もう一つ。

「友人を巻き込む前に、必ず家族と、関係のない第三者に相談してください。私は、それをしなかった。10年以上の友情を失った代償は、350万円より、ずっと重いです」

振り返り:3つの教訓

1. 紹介手数料が出る仕組みの投資・運用は、ほぼ全てがネズミ講・ポンジ・スキームの構造。配当原資が『次の参加者の入金』に依存しているのが、構造の核心。

2. 月利10%という数値は、市場環境上、ほぼ実現不可能。配当が継続している期間は、むしろ警戒すべき。

3. 友人・家族・職場関係者への紹介は、金銭損失より関係性の損失が深い。紹介の前に、必ず関係のない第三者(消費生活センター・弁護士・金融庁登録確認)に相談する。

LESSONS & CONSIDERATIONS

Iさんの体験から、整理できること

編集者注:以下はIさん個人の体験から整理した視点で、当サイトからの投資助言・売買推奨ではない。投資判断は読者本人の責任で。

A
REFLECTION

心理と反省ポイント

  • 「お前にだけ」「内部情報」「上場前」「税金が必要」は、典型的な詐欺フレーズ。
  • 送金先が個人口座 or 海外口座なら、ほぼ確実に詐欺。即時被害届の準備に動く。
  • 出金時に追加費用や保証金を要求されたら、その時点で「払うほど深みにハマる」フェーズ。
B
PRACTICAL CHOICE

もう一度選び直すなら

失敗した道具・口座・サービスを今からどう選び直すか。
比較記事で軸を整理してから動くと、同じ罠を踏みにくい。

C
PROFESSIONAL HELP

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